ワゴンRのタイロッドエンド・ロアアームブーツ交換
タイロッドエンドブーツ・ロアアームブーツ交換を行った際の作業記録となります。
作業を行った車両は以下です。
車両:ワゴンR
年式:平成12年
型式:GF-MC11S
エンジン型式:F6A
交換に至った経緯
車検のための事前点検を行っている際にブーツからグリス漏れが発生していることに気付きました。
以前からひび割れには気付いていたのですが、ひび割れ程度であれば車検に通るはずなので放置していました。
しかし、グリスが漏れてしまうほど症状が悪化すると車検には通らないので交換が必須となります。
また、このままの状態で乗り続けるとブーツ内のボールジョイントに異物が混入したり、それが原因で内部を傷付けてしまうとスムーズな動作が出来なくなってしまうので早めに対策する必要があります。
作業内容
タイロッドエンドブーツ交換
車体をジャッキアップしてタイヤを取り外します。
まずタイロッドエンドのキャッスルナットを取り外しますが、回り止めの役割である割ピンを先に外す必要があります。
その後は専用工具を用いてロッドを抜きます。
私が使用した工具は以下です。
品名:タイロッドエンドプーラー
品番:AP11
説明書に記載されている使い方です。
「絶対に」と明記されているので、タイロッドエンドプーラーのボルトのみで外そうとせずにハンマーも利用してロッドを取り外すようにします。
類似工具
ピントが合っていませんが、取り外し後のタイロッドエンドです。
ロアアームブーツ交換
ロアアームを固定しているボルト外して、ロアアームを下方向へ取り外します。
取外し後の軸を見ると中間地点に円弧状の切り欠きがありました。
ここに先ほどのボルトが引っ掛かる様に刺さっているので抜け止めと固定を兼ねているアイディアが施されていることがわかりました。
新旧の部品比較
今まで使用していたブーツは原型を留めていない状態でした。
新品はドーム形状です。
新品ブーツの取り付け
車体側に残った古いグリスを拭き取ります。
ボールジョイント部と、ブーツ内側に新品のグリスを注入して、新品のブーツを被せます。
ブーツの根本には針金状のリングが取り付いており抜け止めになっているので、取り外し後にパーツクリーナー等で清掃したものを再利用しました。
復旧作業
ブーツの組付け後は分解の逆手順で組付けを行います。
キャッスルナットの割ピンは再利用せずに新品に交換します。
その後試運転で問題なければ完了です。
まとめ
今回の作業は専用工具が必要となりますが、作業自体は比較的難しくはありませんでした。
劣化したブーツは車検の為に交換するのではなく、車を長く安全に乗る為にも早めに交換したいと思います。
以上となりますが、参考程度として頂き、作業は自己責任でお願い致します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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