ガス抜けしたボンネットダンパーの交換方法
ガス抜けしたボンネットダンパーは不便で危険なので新品に交換しました。
ダンパーがガス抜けしてしまうと、ボンネットを持ち上げる力がなくなってしまいます。
手でアシストすることで持ち上げることはできますが、開状態を維持することができずに勢いよく閉まってしまい、挟まれる恐れがあり非常に危険です。
ボンネットにダンパーが採用されている車両は、年数が経つとこの様な症状が出てきてしまうので、怪我をする前に交換を行いましょう。
車両の紹介
車両:マークⅡブリット(iR-S)
型式:TA-JZX110W
作業内容
交換準備
ボンネットを開きます。
ダンパーを取り外してもボンネットが閉じてしまわない様につっかえ棒を設置しておきます。
長い棒をご用意できるのであればボンネット先端付近を支える方が安定すると思います。
設置後にボンネットを上から押さえて問題なく支えられそうか確認しておきましょう。
丁度良い棒がない場合は、専用のストッパーを用意しても良いのではないかと思います。
新品のダンパーも準備しておきます。
旧ダンパーの取り外し作業
ボンネット側に固定されている六角をスパナで緩めます。
ボンネット側が外れました。
ボンネット側がタップでダンパー側がボルトでした。
車体側に固定されている六角をスパナで緩めます。
ダンパーを取り外すことができました。
こちらも同様に、車体側がタップでダンパー側がボルトでした。
新ダンパーの取り付け作業
先端がボール状になっているボルトを固定します。
ボンネット側です。
車体側にも取り付けします。
次にダンパー本体の準備をします。
両端のボールジョイント部にはロッククリップが仕込まれており、このままではボール側に干渉して取り付けることができません。
このクリップをスライドする必要があるので裏側から作業を行います。
マイナスドライバーを挿し込んでクリップ部をスライドします。
スライドすると入口が大きく開くのでボールを挿し込める様になります。
この処理をもう一方の端にも施しておきます。
下処理を行ったダンパーのボールジョイント部を、先ほど車体側に取り付けたボールに挿し込みます。
穴の中にボールが入りましたが、このままではすぐに抜けてしまいます。
その為、ボールジョイント部が外れない様にロックをします。
先ほどスライドしていたクリップを元に戻します。
指では固くて動かなかったので工具を使用しました。
これで片方の端は固定できました。
反対の端も同様に取り付けていきます。
ボールジョイント部を挿し込みます。
ボールジョイント部が外れないようにクリップをスライドしてロックします。
こちらは指で押し込むだけでスライドすることができました。
クリップがこの位置にあればロックされています。
両端共に外れることがないか、手でゆすって確認しておきます。
外れないことが確認できれば片方の交換は完了です。
反対側の交換を行います。
つっかえ棒は残した状態で、反対側のダンパーを外しました。
※細かい作業内容は同様なので割愛します。
早速ですが取り付けが完了しました。
ゆすっても外れないことを確認済みです。
両方のダンパーを固定することができたので、つっかえ棒を取り外します。
開閉に問題がないことを確認できれば交換作業は完了です。
ボンネットが閉まっている状態から少し持ち上げるだけで勝手に全開まで持ち上がってくれる様に改善しました。
まとめ
ガス抜けしたボンネットダンパーを新品に交換しました。
交換作業中にボンネットが落ちないようにつっかえ棒が必要ですが、交換作業は簡単に実施することができました。
交換後はボンネットが閉状態から少し持ち上げるだけで勝手に全開まで持ち上がり、全開状態を問題なく保持してくれていたので、安全で便利な状態に改善することができました。
ダンパーがガス抜けしてしまうと、開状態を維持することができずに勢いよく閉まってしまい、挟まれる恐れがあり非常に危険なので怪我をする前に早めに交換を行いましょう。
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