【解決編】キッチン排水溝詰まり原因解消トラップ分解掃除(LIXILキッチン)

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【解決編】キッチン排水溝詰まり原因解消トラップ分解掃除(LIXILキッチン)

キッチン排水溝の詰まりを解消する為に分解掃除を行ったので作業内容を紹介します。
排水トラップ内とその下流の蛇腹ホース内にプニプニした汚れの固形物がびっしりと詰まっていたので取り除きました。
※記事中には、排水溝に詰まっていた物体の写真をそのまま掲載している為、不快に思われる可能性があるので閲覧注意です。

排水溝の詰まり症状

キッチンの蛇口から水を出していると30秒程度で排水口から水が溢れてシンク内に水が溜まるようになっていました。
その後、蛇口を閉めても排水が遅くてなかなか水が無くなりません。

このキッチンを使用し始めてから約5年でこの様な状態になってしまいました。
洗い物の際に油汚れをしっかりと拭き取らずに排水口へ流していたのが一番の原因だと考えられます。

LIXIL(リクシル)キッチン排水口(浅型トラップ)

今回作業を行った排水口は下記です。

メーカー:LIXIL(リクシル)
トラップ仕様:浅型トラップ

浅型トラップはシンクから見える部分の掃除がとても簡単です。
深型トラップの場合でも浅型トラップに交換するサービスを行っているメーカーもあるようなのでご検討してみてはいかがでしょうか。

作業内容

排水溝分解前作業

シンク下部で作業が出来る様に2ヶ所の引き出しを外します。

引き出しを全開にした状態で手前を持ち上げるとレールから外れるので、引き出し全体を持ち上げて取り外します。
引き出し内に置いていた物を先に取り出しておくことで取り外しが軽くなります。
また、安全のために2人以上での作業がお勧めです。

次に排水トラップ下流のホースを覆っている化粧パネルを取り外します。
取外し方法が表示されていました。

ネジを外します。

上の蓋を持ち上げることができました。

上の蓋はホースが貫通しており取り外すことができないので、正面パネルのみ取り外します。

配管を取り外す際に排水が飛び散ると汚れや匂いの原因になるのでビニールシートで養生を行いました。

排水トラップと排水ホースの分解作業

ここからの作業は手が汚れる可能性があるので、使い捨てのビニール手袋を使用することをお勧めします。
食品衛生法適合しているビニール手袋も存在しているので、常備していると料理の際にも重宝します。

排水トラップ上部にクランプ部品が2ヶ所あります。

引っ掛かっているツメ部分を指で広げて引くと簡単にロックが外れました。

残っている円弧部品を引き抜きます。
樹脂で出来ており柔らかいので、簡単に広げて取り外すことができます。

2ヶ所取り外しました。

クランプ部品を取り外した後はこの様な状態です。

次に排水トラップ下部を分解します。
「接続点検済」と記載されたシールを剥がしてナットを緩めました。
ナットは手で緩む程の固さで固定されていました。

ナットが外れても、すぐに配管が抜ける訳ではありませんでした。

排水トラップ部を取り外していきます。
まずは排水トラップ上部の接続部をスライドしていきます。

パッキンが付いているため少し固いので、軽く揺らしながらスライドすると外すことができました。
外した箇所に泥状の汚れがありました。
※ここから汚い写真が出てきますので注意して下さい。

取り外した反対側の配管(シンク側)は汚れが少なかったので今回はこのままにします。

排水トラップ下部も取り外すと、排水トラップ部が完全に取り外された状態になります。
排水トラップ内部には210ml程度の水が残っているのでこぼさない様に、傾けずに同じ姿勢のまま運んでトレイ等に置いておきます。
こちらにはゼラチン質の様にプルプルとした固形物が詰まっていました。
排水トラップ部のみだけではなく、下流の配管にも汚れが詰まっていることがわかったので、こちらも掃除する必要があります。
※この時点から下水の匂いがしてくるので、できるだけ早く作業を行っていきました。

下流の蛇腹ホースは、塩ビ配管上部に付いているゴム栓に挿さっており、隙間には白色のコーキングがされていました。
そのコーキングを除去する様に、蛇腹ホースを回転させた後、上方に引き抜いていきます。

30cm程度引っ張ると取り外すことができました。

床に残っている塩ビ配管内を覗くと少し固形物があるように感じますが、排水に支障をきたす程ではなさそうだったのでこのままにします。

塩ビ配管の先端にサランラップを被せて匂いが来ない様にしておきます

汚れの詰まった配管をトレイに入れて掃除場所まで移動しました。

排水トラップと排水ホースの掃除

排水トラップ部の汚れは、上流側よりも下流側の方がひどく詰まっていました。

排水トラップに詰まった汚れは、ブラシやホースから出した水の勢いで取り除いていきました。

蛇腹ホース内には端から端まで汚れが詰まっている様なので、配管掃除用の長いブラシを用意しました。

ブラシを蛇腹ホースの端から差し込んでいきました。

すると反対側からところてんの様にプルプルとした汚れの固形物が出てきました。
汚れの固形物は蛇腹の形状になっており、ホース内部にびっしりと詰まっていた事がわかりました。

その後、このホースも水洗いを行いキレイにすることができました。

取り除いた汚れの固形物は、見た目に反して匂いは少なかったです。
これだけの固形物が詰まっていると排水機能が低下するのは勿論ですが、分解して清掃しないと解消できない理由がわかりました。

復旧作業

塩ビ配管に蛇腹ホースを挿します。

排水トラップ部を取り付けて、ナットとクランプ部を固定します。
ナットとネジ部は樹脂製で潰れやすいので締めすぎには注意です。
外した時の締め付け具合を考えると工具の使用は不要で、手締めで十分だと感じました。
固定できた時点で蛇口から水を出して排水トラップに水を溜めて下水からの匂いをシャットアウトします。

そのまま水を流し続けて、接続部からの水漏れがないか確認します。
水漏れがある場合は再度固定方法を確認して下さい。
また、排水能力が放水よりも上回っていることを確認します。

蛇腹ホースと塩ビ配管のゴム栓部には若干の隙間があり、下水の匂いが漏れてしまうのでコーキングを行います。

配管の復旧が完了すれば、養生シートを取り外して、化粧パネルも復旧を行います。
引き出しも取り付けて作業完了です。

まとめ

排水トラップ部と蛇腹ホースの分解自体はそれほど難しいものではありませんでしたが、匂いや見た目に抵抗を感じるので、作業を行うには少し覚悟が必要です。
今回の様に汚れがひどく詰まっている場合は、分解掃除でしか解消されないと思います。
作業復旧時には確実に部品が取り付いているか確認し、水漏れがないことを確認してください。
また、掃除を行わないでいい様に、油汚れをそのまま流さない等の予防を行うことも必要だと感じました。

別の記事(下記リンク)では、「分解しない簡易的な掃除を行い失敗に終わった内容」と「予防策」も紹介しているのでよければご覧ください。


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