エンジンかけたまま車のバッテリー交換を自分で行う方法(メモリーを消さないやり方)

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エンジンかけたまま車のバッテリー交換を自分で行う方法 (メモリーを消さないやり方)

車のバッテリーを自分で交換する際、通常は安全の為にエンジンを切って交換しますが、そうすると車内の時計やカーナビのメモリーが消えてしまいます。

本記事では、メモリーを消さない為にエンジンを掛けたままバッテリー交換を行う方法と注意点を説明します。

本作業にはリスクを伴うので作業は自己責任でお願いします。

車両の紹介

メーカー:トヨタ
車両:マークⅡブリット(iR-S)
型式:TA-JZX110W
走行距離:115,094km

今回購入したバッテリーの紹介

コーナンさんブランドのバッテリーで、店頭購入するには比較的安価であり、製造はGS YUASAさんなので品質には安心感があります。
バッテリー型番:80D23R

作業方法(エンジンを掛けたままバッテリー交換する方法)

短時間ですが、バッテリーを外した状態でエンジンを動かすことになり、オルタネーターでの発電だけに頼ることになるので余計な電力を使用しないようにしておきます。
ライトや音響などで必要がないものは切っておきます。

まず新品のバッテリーをすぐに取り付けられるように箱から出しておきます。

交換作業に使用する工具を準備します。
本車両のバッテリー交換は10mmの工具のみで全て行えたので、今回はラチェットのソケットレンチを用意しました。
スパナやメガネレンチだけでも作業は行えます。

エンジンを掛けた状態で、ボンネットを開けます。

開始時刻を車内時計で確認しました。

まずはバッテリーを固定しているステーを取り外します。

2ヶ所のナットを取り外すとバッテリー上面のステーが外れました。

マイナスターミナルのナットを緩めます。
取り外す際は必ず「マイナスターミナル」から外します。

ショートを防止する絶縁対策されたスパナを使用するとより安全です。

ナットが緩むとターミナルは上に抜けます。(ナットの取り外しは不要です。)

マイナスターミナルは横に避けておきます。
念のためマイナスターミナルはウエスに包んでおきました。

次にプラスターミナルのナットを緩めます。

こちらもナットが緩むとターミナルが上に抜けます。
ここで注意ですが、このプラスターミナルがボディなどに接触してショートするとメインヒューズなどが飛んでしまう可能性があり面倒になるので慎重に作業が必要です。
写真ではわかりにくいですが写真左に写っているファンは駆動しているのでエンジンは掛かったままになっています。

プラスターミナルは危険なのでショートしないように注意して今後の作業を行います。
私の場合は、ウエスを被せたプラスターミナルを片手で掴み続けて作業を行いました。
被せるものは絶縁体である方がより安心です。
プラスターミナルを掴んだまま作業を行うので、必要部材は事前に近くに置いておきます。

この車両にはバッテリー周囲を覆うカバーが付いていたので取り外します。
この様なカバーが取り付いている車両は少ないように感じます。

カバーが外れました。

次にバッテリーを取り外します。
バッテリーサイズによりますが、意外と重たいので落下等に注意して作業を行って下さい。

本車両のバッテリー固定ステーの支柱は車体側に固定されていました。
殆どの車両はフック型の支柱がナットの締め付けによって引っ掛かっているだけなので、ステーのナットを緩めて支柱を90°程度回転させると取り外せることが多いです。
その場合であればナットを完全に取り外すとステーが落下していく可能性があるので、ナットを緩めた時点の感覚で、どちらのパターンか見極めて作業を進めていくことをお勧めします。

新旧バッテリーとバッテリー周囲カバーです。

新品のバッテリーを載せます。

カバーを被せます。

掴み続けていたプラスターミナルを新バッテリーのプラス極に取り付けます。
設置時は「プラスターミナル」がら取り付けます。
ここまで来れば大きな山は越えたと思います。

ターミナルが奥まで挿し込まれるように少し叩きます。
この方法が最善ではないかもしれませんが、私は工具の柄の部分で軽く叩いています。

ナットを締め付けていきます。

次にマイナスターミナルも取り付けて、少し叩き入れます。

マイナスターミナルのナットも固定を行うと、バッテリーターミナルの固定は完了です。

最後にステーを固定していきます。

これで交換作業自体は完了です。
バッテリー上部の持ち手部分は取り外せるのですが、次回交換時に持ち上げやすいので取り付けたままにしました。

車内時計は20分弱進んだだけでメモリーはリセットされていませんでしたので、今回の作業は成功です。
今回の作業は写真を撮ったり、その他作業がありましたが、純粋に交換だけに掛かった時間は10分程度だと思います。

今回取り外したバッテリーの寿命

駐車場でエンジンを止めて10分程度、ライト等の付けっぱなしはありませんでしたが、次にエンジン始動する際にセルモーターの力がない音がしてエンジンを始動できませんでした。

今回ダメになったバッテリーは5年以上前に交換したものなので、完全に寿命だったと思います。
通常は3年程度で交換するのが一般的です。

私は今回バッテリー上がりとなったので自動車保険のロードサービスを利用してブースター接続を行って頂きました。
その後はエンジンを停止しないようにしてバッテリーを購入し、自宅前で交換作業を開始しました。
バッテリーが弱っている場合は一度でもエンジンを止めてしまうと再度始動できない可能性が高いので注意が必要です。

今回実際に体験しましたが、バッテリーの寿命が来た場合には急にダメになるようです。
それまでに電圧チェックや、推奨の交換時期(年数・走行距離)が来た際に交換するようにすることをお勧めします。

事前にバッテリーを用意するのであればネット購入の方が安く手に入ると思います。

エンジンを掛けたままバッテリー交換する場合のリスク

リスクとしては、メインヒューズが飛ぶ(切れる)可能性や、感電の恐れが高まるなどのことが挙げられます。

エンジンを掛けている間はオルタネーター(発電機)で発電された電気が、バッテリーのプラスターミナルに流れてきます。
電気が流れているプラスターミナルが車体に触れてショートするとメインヒューズが飛んだり、電装系が故障する可能性があります。
メインヒューズはホームセンター等では手に入らず、ディーラー等で取り寄せなければならない場合が多いのですぐに復旧することができません。

エンジンを掛けたままの交換作業が不安であれば、一時的に外部電源を繋ぐ方法でエンジンを切って安全にメモリーを消さずにバッテリー交換を行う方法もあります。

まとめ

自分でバッテリーを交換する際にメモリーを消したくない場合、エンジンを切らずに交換作業を行えば可能となります。
しかしリスクを伴うので、それを理解し、要点を押さえて作業を行う必要があります。

リスク回避して確実に行いたい場合には、エンジンを切ってもメモリー保護してくれる外部電源の商品も存在しているので、それを活用する手段もあります。

逆にメモリーを残す必要がない場合は(車内時計のみで設定が簡単な場合など)、単純にエンジンを切って交換すれば良いと思います。

どの方法であっても安全には気を付けましょう。

本ブログでは他にも車に関する作業記録を紹介しているので、ご参考にして頂けると幸いです。
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