車のヘッドレストモニター8ピンコネクタ接触不良(断線)修理

整備
スポンサーリンク

車のヘッドレストモニター8ピンコネクタ接触不良(断線)修理

ヘッドレストモニターのケーブルが接触不良を起こしており、画面が付いたり消えたりを繰り返していました。
今回の作業では断線していた箇所を半田付けすることで直すことができたので、その作業内容を記録します。

修理に至った経緯

ネットショッピングで購入したヘッドレストモニターを2年程使用していたのですが、ある日を境に画面が付いたり消えたりを繰り返し出しました。
このままでは同乗者に快適な乗車をしてもらえないので修理することにしました。

作業内容

故障場所の特定

症状からして接触不良が疑われるので、どこで発生しているか特定するためにケーブルの各所を捻りながら確認していきました。
すると、モニター本体から出ているケーブルと、車体側に接続するケーブル同士を接続するための8ピンのコネクタ根本を捻ると画面が付いたり消えたりの症状が再現できたので、ここで接触不良が発生していることがわかりました。

断線ケーブルの取り出し

断線箇所はわかったもののコネクタは分解できる構造ではないようです。
仕方がないので被覆を剥がすことにしました。
中のケーブルを切断しないようにカッターやニッパーの刃で被覆を少しずつ取り除いていきます。
コネクタ部は少し硬いのでニッパーのみで慎重に取り除いていきました。

ようやく断線部が見えました。
黄色の配線です。
想定していたよりもコネクタ先端に近かったので除去した部分が広くなってしまいましたが、コネクタのピンには影響ないので問題ありません。
開いてわかりましたが、このタイプのコネクタはケーブルを包み込んで成型しているので、分解することを想定されていないようです。

半田付け

断線した線をそのまま半田付けすると長さが足りないので延長する部品を用意します。
半田付けには、錫(すず)メッキ銅線が一般的に使用されます。

抵抗器の足部分も錫メッキ銅線で作られているので、余っていればそれを使用することができます。

錫メッキ銅線を適度な長さにカットし、断線した箇所が導通する様に半田付けを行います。
この際、修理する以外のケーブルも露出している可能性があるので、他の線に導通しない様に確実に作業を行います。
他の線に導通してしまうとショートしてしまい直らないどころか完全に故障する可能性もあるので注意が必要です。

この時点で一度モニターが直っているか確認します。
まだ修理した半田付けの箇所が露出しておりショートする可能性があるので、ケーブルは押さえておくか、テープなどで固定し動かないようにしておきます。
コネクタを接続してエンジンをかけると、モニターの画面は問題なく表示され、コネクタ部を曲げても消えることはなかったので修理できていることが確認できました。

その後、半田付けした箇所がむき出しにならないようにグルーガンで保護しました。

再び断線が発生しにくいように補強を行いました。
割り箸を短く切ったものを添え木の様にして、コネクタと一緒にビニールテープで巻き付けました。

これで曲がりにくくなったので、内部のケーブルに負荷がかかりにくくなったと考えます。
ただし、この状態にするとコネクタ部が厚くなってしまい通線ができない場所が出てきてしまうので、添え木をする前に必要な位置まで通線を済ませておきます

その後、接続したコネクタの繋ぎ目をビニールテープで巻き、コネクタが勝手に抜けてしまったりしない様に対策を行っておきます。
私は他のコネクタ箇所についても同様の対策を行っており、仕舞したケーブルのコネクタが勝手に抜けてしまい故障と勘違いして、その対応に費やす無駄な時間を回避することができるので重要だと考えています。

完成状態でモニターが問題なく動作し、接触不良が直っているか最終確認を行い今回の作業は終了です。

以上となりますが、参考程度として頂き、作業は自己責任でお願い致します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました