【子供乗せ電動アシスト自転車】ギュットクルームの壊れたベルを修理した方法

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【子供乗せ電動アシスト自転車】ギュットクルームの壊れたベルを修理した方法

パナソニック製の子供乗せ電動アシスト自転車「ギュットクルーム」のベルが壊れてしまったので分解修理しました。

自転車を転倒させてしまった衝撃でベルの内部にある部品が破損してしまったようで、全く音が鳴らなくなってしまいました。
分解してみるとプラスチックの部品が割れてしまっており、そのまま接着するだけでは再発する恐れがあったので、金属の芯棒を入れて固定しました。

修理後は問題なく音が鳴り、元通りに直すことができました。
その作業過程をご紹介します。

作業を行った車両(パナソニック ギュット・クルームR・DX)

メーカー:パナソニック
車両:ギュット・クルームR・DX
品番:BE-ELRD03

ベルを分解して原因調査(構造確認)

まずはベルを固定している外側のネジを取り外します。

金属カバーを取り外して確認すると、中に黒色のネジ状のものが入っていました。

黒色のネジ状のものはスプリングでした。

車両側の状態を確認しましたが、この時点ではどの様な構造だったのか不明です。

とりあえず車両側のベルを鳴らすレバーも取外してみます。
ネジ頭の穴が星形っぽいのでトルクスネジで固定されているようです。

トルクスネジ用の手持ち工具がなかったのでアレンキーの2.5で無理やり取外すことにしました。

少し強引ではありますが取外すことができました。

外れた部品はレバーとスプリングです。

先ほど取り外したネジの様なスプリングと、レバーの端面を見てみるとお互いが接続されていたであろう「D」状の断面が確認できました。

つまりこの2個の部品は元々一体物で、転倒の衝撃で割れてしまったと考えられます。
一体物の形状が車両に取り付いていたとすると、レバーを操作した際に車両側の突起に引っ掛かってスプリングがしなり、離れた勢いで外側の金属カバーに当たることで音を鳴らしていると推測することができました。
その為、ここの割れた部分を接続する必要があると判断しました。

加工と復旧作業

割れた部分を単に接着剤で接続するだけでは、またすぐに折れてしまうと感じたので、それぞれに穴をあけて金属の芯棒(M2ネジ)を入れる加工を行います。

まずレバーの加工を行うために部品を固定して、断面の中心付近にM2タップの下穴である1.6キリをあけていきます。

φ1.6の穴をあけることができました。

M2のタップ加工を行います。

ネジの様なスプリング側の端面にも同様の穴をあけていきます。

こちらも下穴があきました。

こちらはM2のタップ加工中に、加工している樹脂が外側のスプリングと滑り出したことで樹脂部分が回転し、奥の方にねじ込まれていったのでタップ加工を途中で止めました。
タップは止まり穴ですが、ネジが数山掛かる程度の加工はできました。

加工したタップ部にM2ネジを取り付けます。
止まりタップの底当たりするところで軽く締め付けました。

そしてネジの頭をヤスリで地道に削ります。

ネジの頭がなくなると、オネジの先端が出ているのと同じ状態にすることができました。

作り出したオネジをレバー側のタップにも締め込んでいき、部品同士が接触する手前で止めました。

このまま締め込むだけだと回転止めがなく、緩んでくるかもしれないと考えたので、グルーガンで固定することにしました。

接続部にグルーガンで塗布した瞬間にネジを完全に締め込みます。

試しにスプリング部分を曲げてみましたが、しっかりしているので折れることはなさそうです。

修復した部品を、車両に取り付ける準備を行います。

リング状のスプリングをレバーの穴に引っ掛けます。

スプリングが落ちない様にしながら、レバーを車両に設置します。

ネジを締め込んで固定します。

レバーを動かしてみると、初めにレバー先端のスプリングが車両側の固定部品に当たり、スプリングがしなりました。

更にレバーを動かすとスプリングが固定部品を通り過ぎて、勢いよく下に向かいました。
ここにベルの金属カバーが付いていれば、衝突することで音がなると考えます。

最後に金属カバーを取り付けます。
この状態でレバーを動かし、音が出れば作業完了です。

まとめ

パナソニック製の子供乗せ電動アシスト自転車「ギュットクルーム」を転倒させてしまった衝撃で、ベルの内部にある樹脂部品が破損してしまい、音が鳴らなくなりました。

その破損した樹脂部品にそれぞれ穴をあけて、M2ネジで作った芯棒を入れた状態で固定し直したことで、簡単には折れなくすることができました。
補強して修理した部品を車両に取り付けると、問題なくベルを鳴らすことができました。

普段の使用方法では破損しない部品のはずですが、万が一破損した場合はそのまま接着するのではなく補強した状態で修理を行った方が良いのではないかと考えます。

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