【DIY】車のスムージング処理のやり方(リヤゲート編)
自己流でリヤゲートをスムージングした際の作業記録となります。
リヤゲートに出っ張った部品が無ければすっきり見えるのになと思い作業を決意しました。
板金作業は初めてでしたが、ホームセンターで揃えた材料だけで行うことができました。
作業を行った車両は以下です。
車両:ワゴンR
年式:平成12年
型式:GF-MC11S
エンジン型式:F6A
作業手順
部品取外し作業
部品を取り外していきます。
まずリアゲート開閉用の取手を取り外しました。
内張りを外して車内側から見るとレバーが2本繋がっています。
左側がロックアンロック、下に向かっているのがリアゲートの開閉を行っています。
レバーを外してナットを外すと取手が外れます。
続いてウォッシャー液の噴射口とワイパーのモーターを取り外します。
パテ作業
完全に穴があいた状態になってしまうのでパテを盛り付ける為の土台を作成しました。
手持ちの鉄板があったので穴を隠せる程度の大きさにカットし、ねんどパテを接着剤代わりに車内側から貼り付けました。
それが完全い硬化するまで待ちます。
本来は溶接や板金用ハンダを使用する様です。
穴近傍に足付けを行うため、クリアーを剥がす様にサンドペーパーで研磨します。
土台が完成したら厚付けパテで盛り付けます。
1か所目:ウォッシャー液噴射口の開口
2か所目:リヤワイパーの開口
3か所目:リヤゲート取手の開口
硬化させるには時間がかかりますが、この状態で走行するのは恥ずかしいので時間に余裕がある時の作業をお勧めします。
研磨作業
硬化したら、ある程度平らになるように研磨を行います。
私は、かまぼこ板の様にフラットで手の平サイズの板に耐水ペーパーを巻き付けて研磨を行いました。
そして平らな面でひたすらパテを削って平らに仕上げていきます。
巣穴ができた個所にはうすづけパテを追加します。
それが硬化したら再度研磨を行い凹凸が無いように仕上げていきます。
この作業を数回繰り返すことで綺麗な面がようやく出来上がりました。
塗装作業
次は塗装工程です。
部分的にぼかして塗装を行おうと思います。(※後述しますがこの方法で失敗します)
まずは塗装する箇所にプラサフ(プライマー・サーフェイサー)を噴き付けます。
塗装しない箇所は養生を行います。
塗料の粒子は目に見えず意外と飛んでいるので、車両を完全に保護したい場合は養生を広めに行っておくことをお勧めします。
私の場合はざっくりリヤゲートのみ養生しましたが、塗装後に側面ドアの窓がザラザラしていました。。。
プラサフの有り無しの境界線に指で触ってわかる程度の段差があるのでペーパーで軽くヤスリました。
ボカシ剤を塗装する周辺に噴き掛け、その後ホワイトの塗料を噴き付けていきます。
作業前にスプレー缶をお湯に漬けておくと粒子が細かくなり綺麗な塗装ができます。
寒い時期であれば実施の有無で明らかに異なり、行わない場合はダマになる様なイメージでスムーズに塗料が出てくれません。
ただし熱湯の場合はスプレー缶が爆発する恐れがあるので人肌程度の温度が好ましいようです。
塗装時のスプレーの動きは塗装対象に平行に上下左右に動かします。
噴射は塗装面の外側から開始して、塗装面を通過し終わってから止めるという動作を繰り返して均一に塗装していきます。
いい感じに完成!と思いきや近くで見ると明らかに細工した場所が丸わかりです。
先ほど塗装のコツを紹介したものの、やはり私自身もど素人でした。
ボカシ塗装は難しいということを学べましたので、次はリヤゲート全てを塗装することにしました。
耐水ペーパーである程度表面を削り足付けを行います。
養生を行い、色付けスプレーでリヤゲート全体を塗装します。
最初から厚塗りすると塗料が垂れるので、薄塗→乾燥→薄塗→乾燥ということを数回繰り返し、自分が納得する状態になり乾燥が完了すればクリアーを噴き付けます。
今回も薄塗と乾燥を繰り返します。
クリアーを塗装することで色付き塗料の保護や、艶を出すことができます。
そして、ついに完成しました。
塗装は最初からリヤゲート1枚やっておけばよかったと感じました。。。
作業前に感じていたことと同じで、やはり出っ張りがなくなるだけでキレイでかっこよくなったと個人的に感じました。
おまけ(リヤゲート開閉機構の細工)
リヤゲート開閉についてですが、しっかりと対策しています。
使用したのは、リヤゲートのロックアンロックを行っていたアクチュエータです。
アクチュエータに電気が入るとロッドを押し引きするので、それをリヤゲート開閉のレバー部に繋げました。
写真のアクチュエータ後ろに映っているのが穴塞ぎの土台にした鉄板とねんどパテです。
開閉用アクチュエータの動作は、常時電源(12V)を分岐させて途中に2つのトグルスイッチを付けてアクチュエータに繋げました。
1つめのスイッチはリヤナンバー付近の見えにくい所に設置し、これをONさせることで開閉可能です。
しかし、これではセキュリティ的に無防備なので、もう1つのスイッチは車内に設置し、このスイッチがONでない限り外のスイッチは無効となる様に配線しました。
スイッチONするとアクチュエータが動作してロッドが押し込まれます。
感想
自分で実施することで板金に関する勉強をすることができましたが難しいことを痛感しました。
完璧にキレイに仕上げたい場合は、やはりプロの板金屋さんに依頼することをお勧めします。
そうでないのであれば勉強にもなり安く仕上げることができるDIYもありだと思います。
今回の作業箇所は、数ヶ月後にパテで埋めた個所でクラックが発生しました。
温度の変化で収縮膨張したせいかと考えます。
パテの体積は極力減らした方がこのような問題は起きにくいと思いますので、完璧に仕上げるのであれば土台作りには溶接や板金用半田を使用した方が良さそうです。
遠目に見たり、暗い場所であれば気にならないので、今回の作業はこれで完成とします。
以上となりますが、参考程度として頂き、作業は自己責任でお願い致します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ボンネットのスムージング、バッドフェイス化を行った記事は以下です。
リアゲートのエンブレムを取り外してスムージングで穴埋めを行った記事は以下になります。
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