ブーストアップの方法(金魚鉢VVC)

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ブーストアップの方法(金魚鉢VVC)

ブーストアップ作業を行った記録となります。

作業を行った車両は以下です。

メーカー:スズキ
車両:ワゴンR
年式:平成12年
型式:GF-MC11S
エンジン型式:F6A

はじめに(実施に至った経緯)

走りに拘る車ではありませんが、せっかくターボ車なのでブーストアップを試してみようと思います。

原理として、本来ブースト圧は一定以上にならないようにセッティングされておりエンジンブローしないようになっています。
今回の作業を行うと一定以上になったブースト圧を逃がすためのウェストゲートバルブが開くタイミングが遅くなりブースト圧が上がるということになります。
ウェストゲートバルブの開閉タイミングを決定しているアクチュエータにかかる圧をVVCによって途中でリークさせることで開閉タイミングが変化します。

機械式ブーストコントローラー(VVC)を購入しました。

取り付ける前にダイヤルをクルクルと回すとクリック感があったのですが、なぜかその直後からクリック感がなくなり空回りするようになりました。
このままでは使用することもできないので分解してみることにしました。

ダイヤルのシャフトにあるスプライン部にスプリングで押さえつけられたボールが嵌まり込むことでクリック感が出ていたことがわかったのですが運転中に再発すると不安なので、直さずに別の方法で同じ結果が得られる作業を行うことにします。

そこで登場するのがホームセンターなどの金魚コーナーにあるブクブク用の三又分岐バルブです。

作業内容

手順①:金魚鉢VVCのバルブ取り付け

フロントバンパーを取り外して作業を行います。

タービンのアクチュエータに刺さっているチューブを外します。(写真赤枠部)

拡大写真です。

次にチューブを外した状態です。

ここに長めのチューブを取り付けます。
写真内の青色のチューブです。

このチューブの間に先ほどのバルブを取り付けます。

この様にエンジンルームに設置しました。
車内にあれば調整しやすいですが、チューブが長くなりすぎるとタイムラグが発生してしまうのでこの位置にします。

手順②:Autogauge(オートゲージ)のブースト計取り付け

どの程度ブーストが上がるのか確認できる様にブースト計も設置します。
用意したブースト計はAutogauge(オートゲージ)のブースト計です。

ブースト計の配管接続箇所はサージタンクから出ている下記の箇所にしました。

三又の継手で接続を行い、配管を車内に引き込みました。
写真の右上部にあるグロメットをマイナスドライバーで隙間を開けて引き込みました。

ケーブルを接続し運転席近くにブースト計を設置しました。
取り付けは仮接続しかしていないので写真はありません。

結果

ブーストアップする前はこのブースト計で0.5程度でした。

VVCのバルブを開いてリークさせた状態でブースト計を見ると、アクセルを踏み込んだ瞬間に一気にブーストが上がり、このブースト計で0.8近くまで上がりました。
しかし直後に燃料カットが入り0.5程度に落ち込んで安定するのでブーストアップした状態で走行することができていません。

燃料カットされる直前でブーストが安定する位置を探りましたが、機械式の為かブーストが不安定で調整しきれませんでした。

安定した調整を行いたい場合は電子式ブーストコントローラー(EVC)を使用した方が良さそうです。

今回の作業はエンジン故障に繋がる可能性もあるので、参考程度として頂き作業は自己責任でお願い致します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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