【DIY】車のスムージング処理(エンブレム剥がし・穴埋め)
リアゲートの「トヨタ」エンブレムを取り外してスムージング処理を行った際の作業記録です。
エンブレムが両面テープだけで貼り付いていれば剥がすだけで作業完了なのですが、本車両には穴と掘込みが残ってしまうのでパテ埋めを行って塗装する必要がありました。
パテの量が多くなると割れやすくなるので、今回の作業では板金用はんだを使用して鉄板を土台としました。
車両の紹介
車両:マークⅡブリット(iR-S)
型式:TA-JZX110W
ボディカラー:シルバーメタリック(カラーコード:1C0)
エンブレム剥がしとスムージングによる穴埋め作業内容
エンブレム剥がし
エンブレムは強力な両面テープで貼り付けられているので、そのまま剥がそうとすると大変です。
しかし温めておくことで剥がしやすくなるので、ドライヤーもしくはヒートガンで先に温めます。
高温になり過ぎると周囲の塗装面や樹脂パーツに悪影響が及ぶので加減が必要です。
ボディを傷めずにエンブレムを取り外す際は、釣り糸をエンブレムとボディの間に通して両面テープを剥がしていく方法が一般的です。
しかし今回は塗装する前提なので、傷ついても良いということでマイナスドライバーを挿し込んでエンブレムを剥がします。
温めた効果により簡単に剥がすことができました。
エンブレム背面には位置決め用のピンが2ヶ所ありました。
エンブレム取り外し前に、内張りを外して車内側から確認した際にもピンがあることが確認できました。
パテ埋め前の下地処理
パテ埋めを行う前に、残っている両面テープや塗装を剥がす作業を行います。
また、掘り込み部に板金用はんだで鉄板を固定していきます。
まず残った両面テープをベルトサンダーで削り落とします。
周囲は傷付かない様にテープ等で養生しておきましょう。
今回の作業では最終的に塗装を行うので、両面テープ下の塗装まで剥がす様に削りました。
削った粉塵を除去して周囲を洗浄しました。
このままパテ埋めも可能ですがパテの量が多いと後々割れの原因になりやすいので、先に鉄板を貼り付けようと思います。
掘り込みの形状に合わせて切り出した鉄板を貼り付けます。(塗装品だったので塗装を剥がしました。)
車両の湾曲に沿わせやすい様に三分割にした鉄板を両面テープで仮付けしています。
板金用はんだを使用する場所に板金用フラックスをブラシ(刷毛)で塗布しました。
板金用はんだを流し込みます。
浮き上がりそうになっていた鉄板の端は押さえ付けながら固定していきました。
はんだが完了した後は水洗いし、フラックスによる金属面の腐食を防止します。
ボディから飛び出した部分は削り落としていきます。
削った後は洗浄を行います。
パテ埋め作業
埋める場所は浅いので、今回は「うすづけパテ」を使用しました。
凹んでいる箇所全体を大まかにヘラで塗りつけていきます。
充分に硬化するまで乾燥させてから余分なパテを除去していきます。
耐水ペーパーに当て木をして水を流しながら盛り上がったパテを平らに削っていきます。
削った部分に凹みやピンホールが残っている場合は再度パテを塗りつけます。
再び硬化すれば平らになるように削り、凹みがあればパテ埋めして削るを繰り返していきます。
手でボディとパテを撫でて平らになっている事が確認できればOKです。
(写真に白いパテが見えていますが、残り物の白色パテを下層に塗っていたものが見えてしまいました。)
リアゲート一面を塗装する予定なので、パテ埋めした場所以外の面もヤスリ掛けを行って足付けを行っておきます。
塗装作業
塗装する準備をしている間にスプレー缶をお湯に浮かべて温めておきます。
これを行う事によりスプレーの粒子が細かくなり綺麗な塗装ができる様になるので必須作業です。
ただし熱湯の場合はスプレー缶が爆発する恐れがあるので人肌程度の温度が好ましいようです。
塗装するリアゲート部分だけを残して周囲を養生します。
初めにプラサフ(プライマーサーフェーサー)を塗装します。
一定スピードでまんべんなく塗装し、乾燥させた後に再度塗装するという工程を何度が繰り返します。
プラサフは微細なパテの様な役割も果たしてくれるので、重ね塗りすることでピンホールを埋めて更に平らに仕上げます。
プラサフが乾燥した後はボディ色(今回はシルバー)を塗装していきます。
こちらも同様に温めたスプレーで、まんべんなく且つ何度も重ねて塗装します。
その後はクリアーも同様の方法で塗装します。
乾燥したら養生を取り外します。
実物は塗装ムラがあったり、光の加減でエンブレム跡が見えたりしていました。
光沢を出すにはコンパウンドで仕上げますが今回は割愛します。
エンブレムを取り外すことでスッキリした印象になり気に入っています。
まとめ
リアゲートの「トヨタ」エンブレムを取り外してスムージング処理を行いました。
取外し後はスッキリとした印象になりオシャレになったのではないかと思います。
本車両のエンブレムには位置決め穴と掘込みがあったので少し時間のかかる作業となりました。
単に両面テープで取り付いているエンブレムであれば、塗装を傷付けずに取り外して粘着部分を除去するだけでエンブレム取り外しができます。
エンブレムを取り外したいと思っている方は、ご自身の車両がどの固定方法なのかご確認してみてはいかがでしょうか。
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