自作LEDドアミラーウインカーの作り方(抵抗値の計算方法)
自作のドアミラーウインカーを作製した際の作業記録となります。
ドアミラーカバーにLEDを自分好みに配置して市販では手に入らないウインカーを作りました。
ドアミラーカバーにLEDを取り付ける作業手順
今回作業を行った車両はスズキのワゴンR(GF-MC11S)です。
ドアミラーには純正でSUZUKI SPORTのカバーが付いていました。
ドアミラーカバーを取り外します。
両面テープでしっかりと固定されていたので隙間からカッターを入れて可能な範囲で両面テープをカットし、接着面積を減らしてからカバーを引っ張ると外れました。
早速ですが取り外したカバーにLEDを仕込みました。
まず、カバーに矢印マークに光るようにLEDの球が入る大きさで穴をあけていきます。
LEDのみを穴に配置しグルーガンで仮止めを行いました。
後述する回路を基に各LEDの足を曲げて半田しやすいようにします。
LEDにはアノード(+側)とカソード(-側)が存在し、向きを合わせる必要があります。
抵抗と配線を半田で接続し、必要箇所に追加でグルーガン固定しました。
抵抗は発熱しグルーガンの素材が溶ける可能性があるのでむき出しのままにしています。
前面から見ると曲がる方向が分かりやすく矢印に点灯しています。
中段の2球が他の箇所より明るいのは回路の作り方で電流値が異なったためです。(後述)
カバー内側に両面テープを貼って、車両に取り付けました。
配線はドアミラーの根本に隙間を作って、サイドマーカーの配線まで繋ぎにいきました。
作業を行う場合は車検に通る仕様を確認しましょう。
使用部材(LED、抵抗器)
今回実施した回路を説明する前に使用した部材を紹介します。
【LED】
オレンジ色(アンバー色)のLEDです。
電流:30mA(0.03A)
電圧:約2V
大きな電流を流せば明るく光らせることができますが、定格値以上になると故障するので定格値以下で使用しましょう。
電圧はLED一個を点灯させるのに必要な値であり、LEDの色によって異なるので注意が必要です。
参考程度ですが、白色は約3.6V、赤色は約2V程度です。
【抵抗器】
抵抗値は抵抗本体にマーキングされた複数の帯の色から判断が可能です。
その他、配線やギボシ端子、配線等となります。
電気回路
回路の計算についてですが、下記の公式に当てはめます。
(入力電圧・バッテリーの電圧(V)-(LEDの電圧×使用個数))÷流したい電流(A)=必要な抵抗値(Ω)
今回は車両のバッテリーが12Vですが、実際は14V程度流れているので14Vで計算します。
今回のLED電圧は2Vで計算し、直列で接続する数だけ入力電圧から引き算していきます。
そして残った電圧を流したい電流値で割り算すると必要な抵抗値が出てきます。
今回の回路の考え方は下記となります。
①5個のLEDを直列で接続する場合
(14-2-2-2-2-2)V/0.03A=133Ω
割り出された抵抗値ちょうどの抵抗がないので安全を見てそれを上回る値で用意できる抵抗値を出します。
(14-2-2-2-2-2)V/200Ω=0.02A
②2個のLEDを直列で接続する場合
計算上の抵抗値を出します。
(14-2-2)V/0.03A=333Ω
用意できる抵抗値から電流を算出します。
(14-2-2)V/400Ω=0.025A
中央2個のLEDが明るくなった理由は②の方が電流が高いからです。
まとめ
LEDと抵抗を半田付けすることで自分好みのドアミラーウインカーを自作することができました。
これができれば他の場所にもLEDによるワンオフパーツを作ることができます。
製作する際は車検などのルールに則っているかどうか確認してから実施して下さい。
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