【自転車】Vブレーキキャリパーがヒビ割れてアームが戻らないので交換
マウンテンバイクのVブレーキキャリパーが破損したので交換を行いました。
元々取り付いていたキャリパーは樹脂製で、いつの間にか一部ヒビ割れを起こしており、ブレーキを掛けた後にアームが戻らない状態でした。
そのため破損しにくい金属製のVブレーキキャリパーに更新し、それからは安心してサイクリングすることができています。
Vブレーキのキャリパー交換作業手順
Vブレーキキャリパーの取り外し
ある日、ブレーキを掛けた後にVブレーキキャリパーのアームが戻らない状態になっていることに気が付きました。
アームが戻る力を調整するネジを回しても全く変化がなく壊れていたので新品に交換することにしました。
キャリパーを外す為にまずはワイヤーを取り外します。
リードパイプをフックから取り外します。
キャリパーの支点を固定しているネジを取り外します。
ワイヤーを固定しているネジを緩めて、ワイヤーを取り外します。
支点の軸から引き出してキャリパーを取り外します。
調整ネジ近傍の破損状態です。
ヒビ割れが貫通していました。
調整ネジは本来スプリングの端面に掛かっているのが正常です。
しかしヒビ割れているせいで、調整ネジを締め込んでいくとスプリングがない方向に進んでしまい、スプリングの調整ができません。
これが原因でアームを戻すスプリングの力が加わっていなかった様です。
Vブレーキキャリパーの新旧比較
交換用には破損しにくい金属製のVブレーキキャリパーを用意しました。
(そもそも樹脂製のキャリパーの方が珍しいのかもしれません…)
新旧を比較しました。
アーチサイズは107mmです。
新しいVブレーキキャリパーのネジ調整部は金属なので割れることはなさそうです。
ブレーキパッドは付属していたものを使用しても良かったのですが、交換したばかりだったので入れ替えしました。
Vブレーキキャリパーの取り付け
車両側の取り付け軸は綺麗に掃除しておきました。
軸の横に並んでいる3つの回転止め穴は中央を使用します。
新しいVブレーキキャリパーの固定穴と、その穴から偏心した位置にある回転止めピンを車両側に挿し込みます。
固定穴が段付きになっている影響で奥まで挿し込めずに少し浮く状態になりました。
しかし、アームを手で動作させると正常な動きをしており問題なさそうなのでこのまま使用します。
ちなみに元のキャリパーでは根本まで挿し込めていました。
回転止めピンは車両側の穴3ヶ所の中央を使用しています。
問題ないのでネジで固定します。
反対側のキャリパーも同様に交換して、リードパイプを引っ掛けます。
リードパイプは元々使用していたものをそのまま使用しています。
ブレーキパッドの位置を調整します。
ブレーキワイヤーを固定します。
ブレーキレバーを握っていない状態でもブレーキパッドが車輪に擦らず、且つブレーキのレスポンス良い位置で固定します。
ここまで出来ればほとんど完成です。
ブレーキを握っていない状態でブレーキパッドとリムの隙間が左右で均一で、ブレーキを握った際に左右のブレーキパッドが同時にリムに当たれば問題ありません。
もしそうで無ければ左右の動作バランスを調整する必要があります。
キャリパーの調整ネジをプラスドライバーで調整します。
パッドとリムの隙間が狭い側は調整ネジを締め込み、逆に隙間が広い側は調整ネジを緩めます。
調整ネジは少し回転させるだけで効果があるので1/4回転程度で片方ずつ調整しながら都度ブレーキ握って確認を行います。
調整できれば試運転を行って作業完了です。
まとめ
マウンテンバイクの樹脂製Vブレーキキャリパーが破損したので、金属製のものに交換を行いました。
交換作業自体は簡単で、取り外した逆の手順で組付けるだけでした。
組付けた後はパッドの位置調整、ブレーキワイヤーの調整、調整ネジによる左右の動作調整が必要です。
キャリパーが破損することは珍しいかもしれませんが樹脂製の場合は比較的可能性が高いので、事前に金属製に交換すれば安心したサイクリングができるのではないかと思います。
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