三和シャッターが自動昇降中に止まる不具合を解決した方法
自宅ガレージの三和シャッターが自動昇降中に途中で止まるようになってしまいました。
止まった際は再度リモコン操作すれば動き出してくれるのですが使い勝手が悪いので調査を行いました。
位置を検出するポテンションメーターというセンサが原因の様でしたが結果的には再設定で解決しました。
その際の経緯と再設定方法をご紹介します。
経緯(再設定によって三和シャッターの不具合が直った経緯)
新品の状態から7~8年問題なく使用していたシャッターでしたが、ある日を境に昇降動作中にもかかわらず途中で勝手に停止するようになりました。
途中で停止するタイミングはランダムで、停止しても再度リモコン操作を行えば昇降してくれるのですが、それも終点まで至らずに再度停止する場合もありました。
当初は昇降中の抵抗が大きくなっていることを疑い、手動操作に切替えて人力でシャッターを昇降させましたが、特に気になる抵抗は感じられません。
ネットで調べてみると、シャッターの位置を検出しているポテンションメーターというセンサが故障している可能性があるようです。
ポテンションメーターの型式や取り付け方を確認する為に一度取り外すことにしました。
取外しは問題なく行えたのですが、途中でポテンションメーターの軸を回転させてしまった為シャッターのリミット(上下限位置)を再設定する必要が発生してしまいました。
ポテンションメーター取り付け後に、説明書きに沿ってリミットを再設定したところ、昇降中に途中で停止する問題が解決していました。
リミット(上下限位置)の設定方法
シャッター内部に取り付けられている電装BOXのカバーにリミットの設定方法が記載されていました。
シャッター昇降を手動操作した方が設定しやすかったので、自動から手動操作に切替えを行います。
自動で実施したところ、ポテンションメーターの位置が変わり過ぎていたせいなのか、リモコン操作してシャッターが5cm程度動くだけで止まってしまい、上下限位置に移動するまでに数十回リモコン操作が必要になりそうだったので手動で実施しました。
シャッターを手動に切り替えるためにシャッター本体の下部にある扉を開けました。
鍵の部分がマイナスの溝になっていたので工具で回します。
扉を開くと内側に「電動復帰用」「手動切替用」と記載されたワイヤーがあります。
「手動切替用」と記載されたワイヤーを引っ張ります。
これだけでシャッターを手動で動かすことができます。
この状態でリモコン操作するとシャッターは動きませんがモーターが動く音はしていました。
ここからはカバーに記載されている通りに作業を行います。
手順にある「設定位置まで動かして下さい」の部分は手動でシャッターを操作して実施し、設定完了まで手動操作のままでした。
完了後に「電動復帰用」のワイヤーを引っ張って自動に戻します。
最後にリモコン操作で上昇と下降を行い想定通りの動きをしていれ作業完了です。
ポテンションメーター(Sakae/S22HP-10-8823)の脱着方法
シャッターを収納している化粧カバーを取り外します。
内部はこの様になっていました。
中央付近に電装部品を収納している青色のBOXがあります。
シャッターを全閉にするとパイプがカバーの正面に来ていたので、シャッターを少し開くとカバーの全貌を確認することができました。
電装カバーを開ける前に電源を落とします。
シャッターから出ているコンセントを抜きました。
電装カバーを開けるには、まず左側にあるツマミを押した状態にします。
ツマミを押した状態でカバーを右側へスライドします。
カバーを外すことができました。
カバーの裏側にも「機能スイッチの設定」という説明書きがありました。
カバーが外れた状態の電装部品です。
左下にある部品がポテンションメーターです。
コネクタを抜きます。
トラスネジを1点取り外します。
ポテンションメーターを取り外すことができました。
取り外したポテンションメーターです。
軸先端のEリングを外してみます。
軸に取り付いているギヤとその他部品を取り外すことができました。
他の記事で書かれている内容から、軸に2ヶ所溝加工(Eリング用)されている部分は三和シャッター様独自の仕様であり、規格品のポテンションメーターには加工されていないようです。
推測ですがギヤ付近の部品は、ギヤをスラスト方向に位置を決めて、スプリングで回転方向に動かないようにしているだけではないかと思います。
それができるのであればこの構成でなくても良さそうに感じました。
部品の復旧は分解の逆手順で行います。
復旧が完了すればコンセントを元に戻します。
ポテンションメーターの軸を回転させてしまうとリミット(上下限位置)が変わってしまうので、リミットの再設定が必要です。(前項のリミット設定方法)
まとめ
自宅ガレージの三和シャッターを7~8年使用したところで、自動昇降中に勝手に途中で止まる不具合が発生しました。
止まった際は再度リモコン操作すれば動き出してくれるのですが使い勝手が悪いので調査のためシャッターの位置を検出するポテンションメーターを一旦取り外し、その後リミット(上下限位置)の再設定を行うと不具合が直っていました。
ポテンションメーターを脱着したことが効果あったのは不明ですが、再設定で直る可能性があることがわかったので、同様の不具合が発生した際はダメ元で再設定を行っても良いのではないかと感じました。
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